不眠症の原因は様々ですが、
西洋的な観点からの不眠症
東洋医学的な観点からの不眠症
についてお伝えしたいと思います。
西洋医学的な不眠症の原因
不眠症とは症状によって以下の状態が一ヶ月以上続き、日中の生活に支障が出る状態のことをいいます。
寝つきがわるい「入眠障害」
ぐっすり眠れない「熟眠障害」
夜中に何度も目がさめる「中途覚醒」
朝の目覚めがはやい「早朝覚醒」
朝起きれない「覚醒障害」
どのタイプも原因は違っても、緊張とリラックスの切り替えができないことから起こっています。
これは緊張したときに優位になる交感神経と、リラックスしたときに優位になる副交感神経の働きを支配しているホルモンのバランスが崩れているということです。
また、不眠症はその原因により以下のタイプに分けられます。
<環境要因による不眠症>
時差
寝具やまくらが変わる
室温
騒音
明るさ
<生活習慣による不眠症>
運動不足
アルコール
カフェイン
たばこ
薬の副作用
<基礎疾患による不眠症>
睡眠時無呼吸症候群
疼痛、神経痛などの痛み
呼吸器系疾患(花粉症、ぜんそくなど)
更年期障害
うつ病、統合失調症、神経症
頻尿
<精神的要因による不眠症>
悩み
悲しみや怒りの感情
・
東洋医学的な不眠症の原因
東洋医学では不眠を「失眠」「不寝」といいます。
【痰熱(たんねつ)による不眠】
”飲食不摂により胃腸を損傷し、食滞が起こり、これが改善しないと痰熱が生じて胃不和となり、これが情志に影響すると発症する”
胃もたれなどの胃腸の症状がある方に多く見られます。
眠りが浅く、夢を多く見がちなのが特徴です。
【肝火(かんか)による不眠】
”抑鬱や激怒により情志を損傷し、肝が条達せず、気が鬱して火と化し、この火が炎上して心神に影響すると発症する”
イライラしやすく怒りやすい人に多く見られます。
寝つきがわるいのが特徴で、頭痛やめまいなども伴います。
【心脾両虚(しんぴりょうきょ)による不眠】
”思慮過度、心労、労倦などにより心脾を損傷し、心を損傷して陰血を消耗すると神志を主れなくなる
また脾を損傷し、気血の生成が悪くなると、心をうまく栄養できなくなって心神不安となって発症する”
疲れやすく、顔色がさえない人に多く見られます。
寝つきが悪く、夢を見がちで目覚めやすいのが特徴です。
【心腎不交(しんじんふこう)による不眠】
”房事過多、久病などにより腎陰を損傷すると、陰虚火旺となり心腎不交となる。
心火が神明に影響すると発症する”
高齢者や働きすぎの方、持病をお持ちの方に多く見られます。
朝早く目覚めることが多く、寝汗を伴う場合もあります。
陽鍼はり灸ではカウンセリングにより西洋医学的な観点、東洋医学的な観点から原因を考え、施術を行います。
不眠症についてさらに詳しく知りたい方は、こちらからお問合せください。
Comments