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美容鍼のお話⑥【大人ニキビについて】

更新日:2023年5月14日

美容鍼がおすすめの鍼灸院


陽鍼はり灸(ヒバリハリキュウ)オーナーの山口です。


今回は大人ニキビについてお話したいと思います。




✓東洋医学で考えるニキビ


東洋医学において、ニキビは「痤創」あるいは「粉刺」と呼ばれ、代表的な損容性疾患のひとつに位置づけられます。


損容性疾患とは、特に重大な症状ではないけれど、人の外見に影響を与える疾患のことです。




若い人のニキビの原因の大半は【熱】です。


10代は気に満ち溢れ、すべての生理機能が活発で、なおかつ亢進しているため、【熱】を発生しやすいのです。


【熱】は上部に上昇する性質があるため、その【熱】が主に顔面に現れるのが思春期のニキビです。


では、大人のニキビはどうでしょう。




✓食事が原因の大人ニキビ


私たちの身近には、ニキビを誘発する因子がたくさんあります。


まず食事でいえば、甘いもの、脂っこいもの、味の濃いもの


これらの食事は胃の中で【熱】を生じやすく、生じた【熱】は肺に上昇します。


肺は皮膚と関係が深く、皮膚表面、とくに鼻の周囲や額にニキビを好発させます。


これを肺胃蘊熱証(はいいうんねつしょう)といいます。


ニキビ以外の症状としては、口臭や便秘、口や鼻の乾燥などがあります。




✓お酒と冷えが原因の大人ニキビ


また、アルコールや冷たい飲み物を摂り過ぎてもニキビが発症する場合があります。


東洋医学では生理的に必要な水分を津液と呼びますが、アルコールや冷たい飲み物、また、生ものなどを多く摂取すると津液が体内に鬱滞します。


鬱滞した津液(痰湿)に毒邪(雑菌など)が入り込んで凝集すると、経絡が阻まれ、気血がスムーズに運行できずにニキビを発症します。


これを痰湿凝結証(たんしつぎょうけつしょう)といいます。


特徴としては、顔、胸、背中などに米粒大の丘疹(ブツブツ)ができます。




✓食事とお酒と冷えが原因の大人ニキビ


この肺胃蘊熱証と痰湿凝結証のふたつがあわさったものを脾胃湿熱証(ひいしつねつしょう)といいます。


もともと脂っぽい肌の方で、甘いものや脂っこいもの、味の濃いもの、生ものを好み、お酒を良く飲まれる方が発症しやすい傾向にあります。




✓ストレスが原因の大人ニキビ


最後に、気の流れの停滞によって生じるニキビについてです。


生活リズムの乱れやストレスなどによって停滞した気は【熱】を生じさせ、生じた【熱】が体表に鬱積してニキビの原因となります。


これを気滞瘀血症(きたいおけつしょう)といいます。


気は血とともに滞りやすいので、生理前にニキビが増えやすい女性の方は、この気滞瘀血症の可能性が高いと思われます。


このニキビの特徴は痕が残りやすく、色素沈着を伴います。




このように大人のニキビには様々な東洋医学的な証を立てることができます。


ご来院の方がどの証に当てはまるかをカウンセリングし、適切な施術をするのが陽鍼はり灸の美容鍼です。



今までの『美容鍼のお話』はこちらからどうぞ。

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次回の『美容鍼のお話⑦』は9月17日(金)の予定です。



 

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