太極拳歴6年目。
長崎の鍼灸院、陽鍼はり灸(ヒバリハリキュウ)オーナーの山口です。
今回から全8回で太極拳の套路の名前をしっかり覚えていきたいと思います。
套路の名前を覚える理由
私が太極拳に出会ってから6年経ちますが、いまだに先生から套路の名前で
「次はイエマフェンゾンから~」
などと指示が出ても全然体が反応しません。
套路の名前と動作が結びついていないのです。
動きを覚える事だけでも大変なのに、名前まで覚えるのはちょっと…
と思う方もいるかもしれませんが、そもそも名前は動きのイメージを現しています。
名前を覚えておくと
「この動きにはこんな意味があるのね!」
と気づき、太極拳がますます面白くなるはずです。
太極拳の名前を覚えよう
今日覚えるのは
0.予備勢(ユイベイシー)
1.起勢(チーシー)
2.左右野馬分髪(イエマフェンゾン)
の3つです。
動きと一緒に套路の名前をしっかり覚えていきましょう。
今回は名前を覚えるのが目的なので、細かい動きについては省略しています。
0.予備勢(ユイベイシー)
太極拳では正面を南ととらえます。
南を向いて立った姿勢を
予備勢(ユイベイシー)
といいます。
予備勢(ユイベイシー)
とは【準備姿勢】のことです。
動きとしては両足を閉じた状態から左足を肩幅に開くだけですが、動作を始める前に気を落ち着かせ集中するための重要な動きです。
1.起勢(チーシー)
【動作が始まる】という意味です。
予備勢(ユイベイシー)と同じく南を向いて立った状態です。
腹式呼吸で両手を上げ下げしながら、指先から気を注入していきます。
2.左右野馬分鬃(イエマフェンゾン)
やっと動き始めました。
方角としては東に進んでいきます。
左右野馬分鬃(イエマフェンゾン)は
【野馬のたてがみを左右に分ける】
という意味です。
「鬃」は読み慣れない漢字ですが、日本語で「ソウ」と読み、一文字で
【馬のたてがみ•馬の後頭部に生える長い毛】
という意味があります。
野馬のたてがみを触った経験のある方は少ないと思いますが、想像してみましょう。
太極拳の動きのイメージとしては
”野原を駆ける馬のたてがみのように”
”野馬のたてがみをかき分けるように”
”馬のたてがみを手入れする動き”
と資料によってさまざまですが、二十四式太極拳においては
”馬のたてがみを手入れする動き”
をイメージするといいかと思います。
なお、読み方で左右(ズオヨウ)は省略しています。
次回覚えるのは
3.白鶴亮翅(パイホリアンチ)
4.左右搂膝拗歩(ロウシヤアオブ)
5.手揮琵琶(シオウホエピパ)
です。

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