陰陽五行カウンセリングの鍼灸院。
陽鍼はり灸(ヒバリハリキュウ)オーナーの山口です。
今日は五行学説の【木】についてお話します。
五行とは五種の気
五行とは【木・火・土・金・水】の五種の物質であり、五種の気と言われています。
もともと中国の古代人が日常の生活と生産活動の中から不可欠な基本物質として認識したのが【五種の物質】であり、その中で働いている気を有形化したものが【五種の気】です。
例えば【木】は【木に代表されるものの気】ということになります。
五行学説とは
五行学説はもともと中国の殷の時代(紀元前17世紀頃)に生まれた四方の神様(後の青龍、白虎、朱雀、玄武)の名前から発想されました。
黄河を中心とする四方の地域の土の色や生産物、気候などを分類するために生まれたものだと言われています。
この分類方法と五行(五種の気)が結びつき、五行の関係性を法則化したのが【五行学説】です。
五行学説が人間の生理や医学に応用されるようになったのは前漢から後漢(紀元前202年~)にかけてと言われています。
また、この頃に陰陽論も医学に取り入れられるようになりました。
【木】の特性を考える
五行の【木】はもともと樹木が多く繁茂していた地域である中国の山東省からきています。
山東省の方角は【東】になります。
樹木の色は【青み】がかっていて、また東方には大海がありこの色も【青】。
日の出の早い山東省では【春】が早く訪れます。
【春】の特徴は【風】です。
春風は生命を呼び覚まし、植物も活動を始めます。
このように【木】は【東】【青】【春】【風】と結び付けられます。
五臓では【木】の領域には【肝】が配されています。
肝臓の血管の走り方が樹木に似ているとか、五臓の中でもっとも【青い】とか、臓器の中で一番重たいなど理由は様々あるようです。
【木】の特徴である成長し、曲直しながら進展していく姿はそのまま【木の気】の性質として表現されています。
また【木】のタイプの性格としては、怒りっぽい、癇癪持ち、すぐに青くなって大声で怒鳴る人が挙げられます。
これは【木】の燃えやすい性質からも来ているようです。
五行の関係性
このように五行の【木】一つとっても多くの分類があり、また、隣あう【火】や【水】の影響を受けることもありますし、【土】や【金】との関係性も重要です。
このような五行の特性は人と人とのつながりにもなぞらえることができます。
この続きは次回『陰陽五行のお話⑤』で。
明日は『薬膳のお話④』です。
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