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陰陽五行のお話②【意外とシンプル】

オーナーの山口です。


今日は東洋医学に欠かせない陰陽思想についてお話したいと思います。


陰陽思想とは紀元前6世紀頃に中国で生まれた思想で、森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から陰(いん)と陽(よう)の二つのカテゴリに分類する考え方です。


陰と陽とは互いに対立する属性を持った【二つの気】のことです。

宇宙に存在するすべてのものが生まれ、消えていくといった変化はこの【二つの気】によって起こるとされています。



太極図


この太極図は太極(万物の根源)の中に陰陽が生じた様子が描かれています。


白と黒の勾玉を組み合わせたおしゃれなデザインで、魚のようにも見えることから太極魚とも呼ばれます。


黒色は陰を表し、右側で下降する【気】を意味し、白色は陽を表し左側で上昇する【気】を意味します。


魚に例えると、尻尾から頭に向かって広がっていくのは、それぞれの【気】が生まれ、徐々に盛んになっていく様子を表しています。

やがて陰(黒)は陽(白)を飲み込もうとし、陽(白)は陰(黒)を飲み込もうとする様子がわかります。


陰(黒)の中央にある魚眼のような白色の点は陰(黒)の中に陽(白)があることを示し、いくら陰(黒)が強くなっても陰(黒)の中に陽(白)があり、その陽(白)はいずれ陰(黒)に転じることがわかります。


陽(白)の中央の点も同じように、陽(白)の中の陰(黒)を示し、いくら陽(白)が強くなっても陽(白)の中に陰(黒)があり、その陰(黒)はいずれ陽(白)に転じていきます。


太極図は、これを永遠に繰り返すことを表しています。


※魚眼の位置は古来のものでは左右に置かれていましたが、現在は上下に置かれることも多くあります。



陰陽のバランス


陰陽とはこの太極図が表すことがすべてで、宇宙の一部である私たち人も、常にこの陰陽のバランスを取りながら生命活動を行う一方、このバランスが崩れたときに体調を崩したり病気になりやすかったりするのです。


例えば、若いときに夜遊びが続いて肌が荒れたり、体がむくんでしまった経験はありませんか?


これは陰の気が満ちる夜に、昼間(陽)と同じような活動をすることで陰陽のバランスが崩れた結果です。


若いときは陽の気が強すぎるために夜眠れないことがあるので、その場合、東洋医学では陽の気を抑える施術を行います。


逆に陰の気が強く、夜が明けてもなかなか目が覚めずにいることが多いのであれば、陰の気が強いので陰の気を抑える施術をします。


このように陰陽のバランスを整えるだけで体調に変化が起こることがあります。


陽鍼はり灸では陰陽思想の考え方を基に、心と体のバランスを整えます。



明日は『美容鍼のお話②』です。

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