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陰陽五行のお話①

【モッカドゴンスイ】


オーナーの山口です。 昨日少しだけ触れた陰陽五行についてのお話です。

この陰陽五行は、自分自身のことや人とのつながりを考えるときにもすごく大切な思想です。

もちろん、太極拳を深く知るにあたっても大切ですので、興味のある方はぜひどうぞ。 もともと陰陽と五行は別物ですが、陰陽はちょっと横に置いといて五行から説明しますね。 五行の生まれは古代中国。

“万物は五種類の元素、木火土金水からなる”

という説。 木火土金水は【モッカドゴンスイ】と読みます。呪文のようですね。

宇宙にあるすべてのものはこの5つに凝縮されるという、一見強引にも思える考えですが、この思想が私たち日本人の生活にもたくさんの影響を与えているのです。

このお話はまた後程書きたいと思います。 鍼灸の世界でも五行は欠かせません。 私たち鍼灸師が施術前のカウンセリングで知りたいことのひとつは、体の中でこの【モッカドゴンスイ】がどんな状態になっているかということ。

そして、そのバランスをどのように整えるかを考えながら、鍼やお灸をしています。 鍼やお灸をするツボもこの五行と深く深く関わっています。 鍼灸の施術を受けたことのある方はわかると思いますが、腰が痛くて行ったのに、足に鍼をしたり、お腹にお灸をしたり、はたまた首に…なぜ???ですよね。

これにはちゃんと根拠がありまして、この【モッカドゴンスイ】もその根拠のひとつなのです。


”木は燃えることで火を生み出し、火は灰になって土を生み出す。土には多くの鉱物資源(金)があり、鉱物(金)は冷えることで水を生じ、その水は木を育てる。”

最初にお話しした”万物”の中には人の体も含まれます。


私たちの体の中にもこの【モッカドゴンスイ】はあります。

単純に当てはめると

木→肝 火→心 土→脾 金→肺 水→腎

となります。

これは西洋医学でいう肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓と思われがちですが、臓器そのものを指すのではなくて、体の中での機能や構造を指しています。

簡単に言うと 木→肝・・・精神・感情に関わる 火→心・・・意識・思考に関わる 土→脾・・・胃腸機能や消化吸収 金→肺・・・気をコントロール 水→腎・・・生命活動に関わる

ちなみに、現在の臓器の名称は江戸時代に西洋医学が日本に入って来たときに、それまで中心だった漢方医学の解剖用語を借りてつけたそうです。 なので、東洋医学と西洋医学では臓器の名称と実際の機能がちょっとちぐはぐだったりします。

自然界にある【モッカドゴンスイ】が、互いに影響を与え合っているように、体の中の“肝心脾肺腎”も影響を与えあい、その影響によって心や体の不調を引き起こす、というのが『太極拳のお話①』で触れた東洋医学の思想です。



この続きは8月11日(水)予定の『陰陽五行のお話②』で。 明日は内側からも外側からもキレイになりたい方のための『美容のはりのお話①』です。


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