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薬膳のお話④【五味を考える】

更新日:2023年5月14日

“食”を考える鍼灸院

陽鍼はり灸(ヒバリハリキュウ)オーナーの山口です。



今日は『陰陽五行のお話』でも度々登場する五味についてお話したいと思います。




多すぎても少なすぎても


五行(木・火・土・金・水)には様々な特性がありますが、今日はその中で【五味】と言われるものについてお話します。


木-肝

火-心

土-脾

金-肺

水-腎


これはそれぞれの特性を体の臓器に当てはめたものです。


肝は木の特性、心は火の特性、脾は土の特性、肺は金の特性、腎は水の特性があります。


これらは物質そのものというより、その中で働いている気のことを示します。


木-肝-酸

火-心-苦

土-脾-甘

金-肺-辛

水-腎-鹹(塩辛い)


五行の味についての分類です。


それぞれの味覚を欲しているときはその味覚に当てはまる臓が弱っている可能性があります。


ただし、


脾(胃腸)が弱る→甘いものを欲しがる→甘いものを過剰に摂る→吹き出物ができる


というように、過剰に摂取するのもいけません。


現代の食生活は、甘みと塩味が多く、反対に苦みや酸味が比較的に少ない傾向にあります。


ですので、それぞれの味に当てはまる臓(甘味-脾、塩味-腎、苦味-心、酸味-肝)の異常をきたす場合があります。


それぞれの味が多すぎても少なすぎても臓の異常を招くので、均等に摂取することが健康の秘訣だといえるでしょう。



季節による味の変化


また五行は季節にも対応しています。


木-肝-酸-春

火-心-苦-夏

土-脾-甘-長雨(梅雨にあたる)

金-肺-辛-秋

水-腎-鹹-冬



夏は適当に苦みのあるものを多めに食した方が良いといわれます。


例えばらっきょうやかぶ、ニガウリなどです。


夏は心や脾(胃腸)の機能が弱まるので、これらの食材を摂ることで心や脾(胃腸)への負担が弱まります。


これから秋にかけては辛いものを多めに食すのが良いでしょう。


例えばにんにくやしょうが、大根、ねぎ、にら、からし菜など。


秋は肺の機能が弱まりやすいので、これらの食材が多く含まれた料理が良いでしょう。


これらの食材は風邪のひき始めにも効果があります。


季節ごとに味のバランスを保ちながら、臓に負担をかけない食材選びを心がけると、四季を健康に過ごすことができます。



明日は『美容鍼のお話④』です。





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