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薬膳のお話⑦【冷えを予防する】

長崎の鍼灸院、陽鍼はり灸(ヒバリハリキュウ)オーナーの山口です。


今回は冷えの予防に摂りたい食材についてお話したいと思います。



冷えに悩む女性は全体の7割

9月に入り、少しづつ秋の気配が近づいてきました。


女性にとってはだんだんと手先、足先が冷え始める季節です。


長年冷え性にお悩みの方は


「冷えるのは嫌だけれど、どうせ治るはずないから…」


とあきらめてはいませんか?


東洋医学には家庭料理で冷え性を改善するヒントがたくさんあります。


今回はその一部についておお話したいと思います。


冷え体質の方の特徴

東洋医学で分類される冷えの体質として、陽虚体質が挙げられます。


陽虚体質とは、体の陰陽バランスが崩れ、陽が正常な水準よりも低くなっている状態です。


陽が虚すると外寒が生じるため、冷えの症状がみられるのです。


それでは、陽虚体質の方の冷え以外の特徴を挙げてみましょう。




✓性格はもの静か
✓顔色は全体的に㿠白
✓むくみやすい
✓抜毛が多い
✓下痢しやすい
✓月経不順
✓頭痛や肩こりに悩む
✓腰痛を起こしやすい
✓何もしなくても汗をかく

当てはまるものはあるでしょうか?


もしいくつか当てはまるようなら陽虚体質の可能性が高いです。


また、気滞や血虚による血瘀によっても冷えを発症する場合があります。


気滞とは気の運行が滞っている状態、血虚による血瘀とは全身の血の不足により血の運行が失調してしまった状態です。


冷えの解消には陽虚の体質を改善することはもとより、血を生成し、全身の気血の巡りを改善することも重要になってきます。


冷え性に良く用いる食材

助陽補腎(温める力を高め、生命力の根源である腎の機能を高める食材)


  • ジビエ(熊や鹿、猪などの肉)、鶏肉、くるみ、ナマコ、エビなど


温経散寒(経脈の血を温めて巡らせ、寒邪を消退させる食材)


  • ショウガ、ネギ、にら、とうがらし、山椒、こしょう、黒砂糖、鯵、鮭など


理気活血(気を巡らせ、瘀血を取り除く食材)


  • そば、大根、かぶ、たまねぎ、らっきょう、エンドウ豆、みかん、酢、酒など


補気養血(気を補い、血を増やす食材)


  • いんげん、栗、鶏肉、豚足など



これからの季節、ジビエのお肉で温かいお鍋をしたり、ニラと鶏肉を炒めたり、大根おろしをのせたみぞれそばもいいですね。


甘みの味付けには体を冷やす白砂糖ではなくあたためる効果のある黒砂糖がおすすめです。


体に取り入れるものを少しづつあたたかい飲み物や食事にシフトして、冷えに備えましょう。






今までの『薬膳のお話』はこちらです。




次回の『薬膳のお話⑧』は9月23日(木)の予定です。

明日は『美容鍼のお話⑦』です。




 



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